大学病院を辞めて無職になった看護師|2か月休んで次の仕事を探した話

辞めるまでの道のり③
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5年間働いた大学病院を、ついに退職しました。

最後の夜勤では、

「もう、この夜勤をしなくていいんだ」

と開放感に浸り、

最終日は驚くほどあっさり終了。

そして翌日から私は、無職になりました。

目覚まし時計をかけなくていい。

夜勤もない。

明日の受け持ち患者さんのことも考えなくていい。

好きな時間に起きて、好きな時間に寝る。

自由だーーー!

……と喜んでいたのですが。

仕事を辞めるということは、お給料が入ってこなくなるということ。

それなのに、

健康保険。

年金。

家賃。

こちらは仕事を辞めても待ってくれません。

大学病院を辞めて手に入れた自由。

その一方で、

「無職って、こんなにお金が減るの!?」

という厳しい現実にも直面することになりました。

今回は、大学病院を辞めてから次の仕事を探し始めるまで。

約2か月の無職生活のお話です。

退職したら、健康保険と年金をどうする?

退職して最初に困ったのが、

健康保険と年金、どうするの?

という問題でした。

すぐに次の職場へ転職するなら、新しい職場で社会保険に加入する場合もあります。

でも私の場合、次の就職先、決まってません。

というより、探してすらいなかった。

5年間働いたんだから、ちょっとくらい休みたい。

そんな気持ちの方が大きかったんです。

でも、仕事を辞めたからといって健康保険や年金まで、

「じゃあ、一緒に休もう〜」

とはならないし、なっては困ります。

病気になった時や、将来への備えは必要ですもんね。

健康保険について調べると、退職後には以前の健康保険を任意継続する方法や、国民健康保険に加入する方法などがありました。

当時の私は金額を確認して、国民健康保険を選択。

年金も国民年金へ切り替え。

さとちゃん
さとちゃん

手続きは大変だったけどしっかりやりました。

当時の私の場合、この2つで月4万円弱くらい。

無職に4万円弱。

高い。

働いていた頃も給与明細を見ながら、

「社会保険料、高っ!」

と思っていました。

でも、お給料から天引きされるのと、自分で払うのでは感じ方が全然違う。

お金が出ていくたびに、

「私、今1円も稼いでないんですけど……」

という気持ちになりました。

もちろん、健康保険料などは前年の所得や住んでいる自治体などによって変わります。

これはあくまで、私が退職した当時のお話です。

夢の無職生活、始まる

そんな手続きを終えながら、

ついに始まりました。

夢の無職生活。

朝。

目覚まし時計が鳴らない。

起きる時間、自由。

今日やること、

特になし。

最高です。

大学病院で働いていた頃は、日勤も夜勤もありました。

休みの日でも委員会の仕事をしたり、

「次の勤務、嫌だなぁ」

と考えたり。

だから、「何もしなくていい日が続く」ということ自体が新鮮でした。

朝はゆっくり起きる。

眠かったら寝る。

時間を気にせずご飯を食べる。

夜になっても、

「明日仕事か……」

がない。

至福。

「もう一生これでいいのでは?」

くらいに思っていました。

ところが1か月くらいで、無職に飽きる

そんな夢の生活にも、変化が訪れます。

1か月くらいすると、

暇。

あんなに欲しかった自由なのに。

毎日自由だと、自由のありがたみが薄れてくる。

朝ゆっくりできることにも慣れ、

「今日、何しよう」

という日が増えてきました。

ダラダラ過ごしては「今日、何もしなかった」と自己嫌悪。

そしてもう一つ。

私をじわじわ追い詰めてきたものがあります。

お金。

お給料は入ってこない。

でも、

家賃。

健康保険。

年金。

光熱費。

食費。

何もしなくても、お金は出ていきます。

当時は家賃などを含めると、毎月の固定費だけでもそれなりの金額になりました。

通帳を見るたびに、残高が減っていく。

すると、せっかく自由なのに、

「お金使いたくないな……」

と思うようになりました。

働いていると、

「時間が欲しい」

と思う。

無職になると、

「お金が欲しい」

と思う。

人間、難しい。

そろそろ仕事でも探すか

そんなわけで、少しずつ求人を見るようになりました。

スマホで看護師求人を開いて、

「へぇ〜」

閉じる。

また開く。

「ここは夜勤あるのか……」

閉じる。

「給料はいいな」

でも、

働くの嫌だな〜。

閉じる。

なかなか応募には至りません。

大学病院を辞めたばかりだったので、

「また病院で働くの?」

という気持ちもありました。

そもそも当時は、

もう看護師自体、辞めてもいいんじゃない?

くらいに思っていました。

でも暇なので、求人だけは見る。

すると、今まで知らなかった求人が次々と出てきました。

クリニック。

施設。

乳児院。

健診。

そして――

刑務所。

刑務所にも看護師いるんだ!

一度気になると、ものすごく気になる。

大学病院で病棟看護師しか経験してこなかった私にとって、

「看護師って、こんなところでも働けるんだ」

という発見の連続でした。

そして私は、刑務所の看護師の面接まで行きました。

無職になる前の私に言っても、絶対信じないと思います。

クリニックの面接にも行ってみた

刑務所だけではありません。

クリニックの面接にも行きました。

大学病院で5年間。

私の中では、

看護師=病棟

みたいになっていたんです。

でも大学病院という大きな箱から一度出てみると、看護師の求人って思っていた以上にいろいろある。

もちろん、

「ここで働きたい!」

と思うところばかりではありません。

実際に面接へ行って、

「なんか思ってたのと違うな……」

となったこともありました。

でも、それも無職だったからできたこと。

時間だけは、

たっぷりあります。

気になる求人を見つけて、

調べて、

面接へ行ってみる。

違ったら、また探す。

大学病院で働いていた頃の私には、そんな余裕はありませんでした。

無職2か月。そろそろ本気で働かないとまずい

そんな生活をしているうちに、

無職生活も2か月ほど。

最初は、

「5年間頑張ったんだから、しばらく休もう!」

と思っていた私ですが、

だんだん、

そろそろ本気で働かないとまずくない?

と思い始めました。

何より、お金が減る。

働いていないので、

当然ですが増えることはない。

減る。

また減る。

ひたすら減る。

無職になって分かりました。

時間がたっぷりあるのは最高。

でも、

お金の心配をしながら過ごす自由は、思っていたほど自由じゃない

私の場合は、2か月くらい休んだところで、

「そろそろ働こう」

という気持ちになりました。

そして私は、再び看護師として働くことになります。

「看護師を辞めたい」と思っていたけれど

大学病院にいた頃の私は、

何度も、「看護師辞めたい」と思っていました。

だから大学病院を辞めたときは、そのまま看護師自体を辞める可能性もあると思っていました。

でも、いざ外に出て求人を見てみると、

刑務所。

クリニック。

施設。

健診。

病院以外にも、いろいろな場所で看護師が働いている。

そこで初めて、

「看護師を辞めたい」と「大学病院の病棟看護師を辞めたい」は、同じじゃなかったのかも。

と思いました。

結局私は、約2か月の無職生活を経て、また看護師として働き始めます。

結局、看護師辞めないんかい。と大学病院を辞める直前の私なら突っ込むところです。

でも、大学病院を辞めたことに後悔はありません。

あのまま同じ場所にいたら、

「看護師には病棟以外にもいろいろな働き方がある」

ということにも、なかなか気づかなかったと思います。

5年間いた場所から、一度外に出てみる。

それだけで、見えるものがずいぶん変わりました。

そしてこのあとも私は、

働く場所を変えたり、

働き方を変えたり。

看護師を続けながら、いろいろな働き方を経験することになります。

今は週2日のパート看護師。

あの頃の私が見たら、

「週2!?そんな働き方もあるの?」

と驚くと思います。

大学病院を辞めるまでには5年もかかったのに。

辞めて外に出てみたら、

思っていたより、看護師の世界は広かったです。


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ABOUT ME
さとちゃん
さとちゃん
正社員を手放した看護師ママ
新卒で大学病院に就職。激務や人間関係に耐えられず退職しました。沖縄で応援ナースとして楽しく働く。現在は4歳、2歳の育児中。時短でも大変で正社員からパートにチェンジ。 趣味はイラストと旅行、食べること。ネコが好きです。
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