暴れる患者さんと夜勤(恐怖のギプスカッター)
看護師をしていると「えっ!?」と思うような出来事に遭遇します。
印象に残っているのが「ギプスカッター事件」
整形外科だとギプスしている人が多いので、それをカットするカッターも病棟に常にあるんです。
夜勤中に起きた事件、、。何か起こるのはいつだって夜勤な気がする。
交通事故で骨折!
交通事故で入院する人もいる整形外科。
怪我をするまでは元気で病院とは縁がない人が、いきなり入院なんてことも。
病院ってとにかく待つし、入院ともなれば規則が多いから慣れていない人は戸惑うことも多いと思います。
入院ともなれば、食事の時間・消灯時間・お風呂に入れる時間と常に決められているし窮屈ですよね。
Bさんにとって何より我慢できなかったのはタバコ!
昔は病院でも喫煙スペースがあったらしくて吸えたそうですが、今の時代そんなはずがない。
タバコを病院で吸ったら本末転倒もいいところ。
宙を舞うギプスカッター
Bさんは手も足も骨折していてベッド上安静です。
その日の夜勤帯ではギプスの位置が気になるらしくずーっとナースコール押しまくりまりでした。
ギプスが当たって痛いのか、傷そのものが痛いのか。
はたまた両方なのか!?
どっちにしろ我慢して治るのを待つしかないけど、タバコを吸えないこともありキレまくっている。
対応しきれなくなり当直医を呼んで異例のギプスカット。
半分にカットして上下合わせて包帯で巻いて固定するという方法で対応してくれました。
固定力はだいぶ失われているけどもしょうがないということで。
もう、ここまでで疲れ切っている夜勤メンバー。
通常の業務が全然進まないし、他にもナースコールはなりまくってるし。
ギプスカットもしたので「これでBさんの件は解決だ、次に行けるぞ」と思っていました。
強制退院レベル
できる限りの対応をしたつもりでしたが収まらないBさん。
カットしたのは腕のギプス。
足のギプスもカットしろと騒ぎ始めました、、。うそ〜〜。
足は腕より状態が悪いのでギプスをカットできず、それを伝えるとなんとギプスカッターを振り回して暴れ始めるではないですか!
スイッチも入っているしメチャクチャ怖い!
ギプスカッターは皮膚は切れず、ギプスのみが切れる作りですがそれでも怖い!
たまたま残っていた医師も来てくれ、当直医と2人がかりで押さえつけギプスカッターを取り上げていました。
強制退院の提案がついに出る。
家族にも電話が行き、事務長も出てくる大事に。
話しが大きくなるにつれて態度が小さくなるBさん。
結局、Bさんが謝り強制退院の話しはなくなりましたが、Bさん事件に夜勤者が1人取られていたので夜勤は大荒れ。
Bさんは事件後グーグーと爆睡していました。なぜ?痛いんじゃなかったんかい!
まとめ
身体を思うように動かせないことって辛いです。
入院だって規則が多すぎて嫌になるだろうと思います。
だけど限度ってものがあるだろうと思った夜勤でした。
ギプスカッターを振り回すなんて、ねぇ。
痛いのは本当だと思うけど痛み止めも使ってたし、事件後は爆睡してましたしね。本当に痛いなら寝れないはず。
痛み、入院のストレス、今後の不安がタバコを吸えないことで爆発したんじゃないかと思っております。
病院って辛い思いをしている人が多い(むしろ辛い人しか入院しない)から、負の感情が多いですよね。
ちなみに、一度爆発したBさんは気が済んだのかその後は大きなトラブルもなく「ありがとう!」と退院していきました。
悪かった関係が良くなって退院するのは嬉しいです。まぁ治ったからこそですけど。
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